赤い列車の広島カープ号:芸備線庄原駅~

2021年8月25日

    2021820日午後8時、広島県庄原市に住んでいる庄原格致高校時代のクラスメートから、「JR芸備線の庄原ー新見間が廃線になろうとしている。JR西日本に芸備線存続を働きかけ、観光客誘致のため"赤い車体の広島カープ号"を走らせる計画をしている。広島カープの承諾を得ており、近畿庄原格致会でも協力してほしい」と電話がかかって来た。

 

芸備線の庄原ー新見間は、大学時代の春休み、ゴールデンウィーク、夏休み、冬休みに大阪から庄原市に帰省する時いつも利用していた。JR芸備線は、広島市と広島県北東部を結ぶ大動脈で、高校時代は同級生が使う通学列車として使われていた。

芸備線は、備後庄原駅から高、平子、備後西城、比婆山、道後山、小奴可、内名、備後八幡、備後東城駅へとつづく。道後山駅から東城駅間は渓谷を走り、内名駅は秘境駅とも呼ばれ観光客も来る。大阪から庄原への帰省時には、たまに猿の姿を見ることができた。

JR西日本は、202168日芸備線の東半分の75キロの運航の見直しを求めている。これに対し717日、赤羽一嘉国土交通大臣は利用低迷がつづくJR芸備線について「安易に廃線なんていうことはしないでくれ」と述べられ、JR西日本にクギを刺されている。

「芸備線にカープ号を走らす会」の 徳永勝人・芸備線広島カープ号.JPG児玉節会長から、カープ号のイメージ写真と趣意書 表示、協賛申込書がメールで送られてきた。児玉君(メタボ教室第773段「庄原こどもミュージカル」)は、庄原格致高校のクラスメートだ。

趣意書には、「カープラッピングした車両に乗り込み、移り行く庄原の四季の美しさを感じる。カープファンのみならず、全国の鉄道ファンの心震える情景となることでしょう。みんなの力で地域経済を活性化し、観光産業を掘り起こそうではありませんか」と書かれていた。

関西から庄原市へ行くには、中国縦貫道の高速バスが便利で、庄原では広島カープ号に乗車し観光名所巡りをするとよい。春は桜の上野池、夏は鮎子さばしる西城川、秋は紅葉の帝釈峡、冬はスキーの道後山など、四季折々の観光を楽しむことができる。国立備北丘陵公園には西日本最大級のキャンプ場があり、冬はイルミネーションが綺麗だ。

 

1カ月前開催された東京オリンピック2020では、広島カープから森下暢仁(まさと)投手、栗林良吏(りょうじ)投手、菊池涼介内野手、鈴木誠也外野手の4選手が出場した。中でも森下投手は先発として、栗林投手は守護神として5試合全てに救援(23セーブ)し、侍ジャパンの金メダル獲得に大きく貢献した。

自然豊かで、秘境の多い芸備線を走る「赤い列車の広島カープ号」は、全国のカープファンや鉄道ファンを集め、芸備線存続の切り札となるかもしれない。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
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