世界と日本のワクチン接種状況・辛坊治郎

2021年1月31日

    2021130日午前8時、読売テレビ「ウェークアップ!ぷらす」で、"イスラエルを緊急取材:接種率世界最速の理由とは"を放送していた。

各国の1回以上接種した人の割合は、イスラエル33.9%、UAE26.5%、イギリス11%、アメリカ6.6%、ドイツ2.2%、フランス1.8%となっている。イスラエルでスピード接種できたのは、①早期に高値でワクチンを確保、②製薬会社にデータを提供、③年齢・性別・病歴など個人データをデジタルで一元管理していることによる。

日本のワクチン接種スケジュールの目安は、2月下旬から国立病院機構の医療従事者12万人、3月半ばから残りの医療従事者約370万人、41日以降6月第3週まで65歳以上の高齢者3600万人、5月下旬から基礎疾患のある人820万人、・・となっている。

司会の辛坊治郎氏は「私は個人的に懸念していることがあり、日本は1か月間に10万人以上の高齢の方が亡くなる国で、3か月間で3000万人を超える高齢者に集中的にワクチン接種した場合、副反応でなくても接種した直後に亡くなる方が相当数出ると思う。その時、社会的混乱が起きないのか、マスコミが引き起こすかもしれない。

世界中でワクチン争奪戦が行われており、アストラゼネカ社はEU3月末までに8000万回分で合意していたが、イギリスを優先し、EU3100万回分しか確保できていない。日本政府も去年12月、12000万回分の提供を合意したが、3000万回分は3月までに輸入の予定になった。一昨日、加藤官房長官は、9000万回分は国内製造し、4月以降に供給する見通しとしている」と話された。

 

辛坊治郎氏は大阪で人気があり、大阪府知事選や大阪市長選に立候補すれば、当選するだろうと言われていた。職場の医療事務の人も、辛坊治郎ファンだ。本音で自由に発言している所が、大阪人に好かれているのだろう。

大阪府医師会でも、辛坊治郎氏を講演会に呼んだことがある。辛坊氏の「大阪府医師会講演会」では、米国大統領の裏話など、テレビでは言えない興味深い話をいろいろしてもらった。一昨年、辛坊治郎氏とホテルですれ違ったことがあった。近くで顔を見るまで気付かないくらい、小柄で普通の人だった。

英国政府は3種類のワクチンを承認している。英国アストラゼネカ社は、ウイルスベクター(遺伝子組み換えウイルス)ワクチンで、6290%の効果があり、通常冷蔵庫の温度保存、2回接種。米国モデルナ社は、mRNAワクチンで、95%の効果があり、-20℃保存、2回接種。米国ファイザー社は、mRNAワクチンで、95%の効果があり、-70℃保存、2回接種となっている。

私は週4日、午前・午後と診療しており、いつ感染するかわからないので、ワクチン接種することにした。先日も、倦怠感で受診した30歳代男性が、37.7℃発熱していたが、PCR検査陰性でホッとした。大阪では3月中旬から、ファイザーのワクチン接種が始まり、医師の80%が接種する予定だ。

高齢者のワクチン接種が始まると、接種後に死亡した高齢者を副反応と結び付け、過大に報道するマスコミが出てくるかもしれない。国とマスコミは、新型コロナワクチン接種後の副反応について、偏りのない情報を頻繁に伝えることが必要だ。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
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