高校同窓会とメタボ講演・ドローン空撮

2019年10月27日

    20191020日、大阪市北区にある"大阪第一ホテル"で、「近畿庄原格致会 表示」が開催された。近畿庄原格致会は、近畿地方に在住する広島県立庄原格致高校卒業生の会で、現在会員は624名いる。

午後0時、会長講演「人間ドックの見方とメタボリックシンドローム」を行なった。「日本人の死因(2019年)は1位悪性新生物27.4%、2位心疾患15.3%、3位老衰8.0%、4位脳血管障害7.9%、5位肺炎6.9%となっている。2位の心疾患と4位の脳血管障害は、メタボリックシンドロームと関係が深く、人間ドックでは主に癌とメタボに関する検査をする。・・

心電図では、心房細動があるかどうかが最も重要で、心房内にできた血栓が脳に詰まると、片麻痺や構音障害など重篤な脳梗塞を起こす。治療はアブレーション(電気で焼く)を行ない、血栓を溶かすワーファリンなどを投与する。メタボリックシンドロームの診断基準は、男性ウエスト85cm、女性90cmで、・・」と話した。

午後030分、「庄原格致高校のドローンによる空撮動画」があり、笠間公近畿庄原格致会幹事長(昭和43年卒)は「加藤秀信さん(昭和50年卒)が企画、林智雄さん(昭和53年卒)が編集されたもので、2019812日に撮影された。150m以上のドローン撮影は厳しい規制があり、大阪航空局長の許可書が必要で、庄原警察署、庄原消防署、庄原格致高校の許可を得て行った。高校生に事故がないよう、クラブ活動が行われていない早朝6時に撮影が行なわれた」と前振りされた。

ドローンは、庄原格致高校の校庭から飛び立ち、備北丘陵公園にある国兼池、庄原中学校の隣にある上野池、高方面から見た西城川、・・と懐かしい風景を空撮していた。初めて観る光景に、みんな"ホー"と感動していた。

午後1時から懇親会があり、何人かの方が挨拶に来られた。そのうち、6人の方が今日の講演について触れられ、「メタボブームの頃、先生の講演を聞き、ウエストを95cmから88cmまで減量し体調が良くなった」、「メタボの講演以降、ウエストを測定し太らないようにしている」と2人の方が、20061022日近畿庄原格致会 表示での講演「内臓脂肪と生活習慣病」を覚えておられ、実行されていた。

スライド16枚中、癌は8枚、メタボは7枚で、心臓に関しては心房細動1枚だけだったが、2人の方が「心房細動でアブレーションをし、抗凝固剤を服用している」、1人の方が「心筋梗塞でステントを入れた」と心臓病について関心を持たれていた。

各テーブル1人ずつのスピーチでは「昨年の西日本豪雨により不通になっていたJR芸備線が、3日後の1023日、13か月ぶりに復旧する。JR庄原駅から広島駅まで列車で行くことができるようになる」という明るい話題もあった。

私が大学生の頃は、近畿にいる大学生で年2回、庄原格致高校同窓会をしていた。写真 表示1969年、私が大学1年生の時のもので、最前列左端が私(阪大医)、その隣が笠間公幹事長(阪大経)、その後ろが田辺敏憲君(京大法)だ。あの頃から、もう50年が経つ。青春時代を過ごした故郷を想い出しに、卒業生たちは同窓会に集まって来る。

午後3時、"庄原格致高校校歌"を斉唱し、高校同窓会は無事終了した。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
目でみる臨床栄養学 UPDATE
メタボリックシンドローム

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