米朝首脳会談と南北分断国家

2018年6月16日

    2018612、シンガポールのセントーサ島で、トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩委員長が、史上初の米朝首脳会談を行った。

両首脳は会談後に共同声明に署名。声明で、金正恩氏は朝鮮半島の完全な非核化に向けて取り組むことを約束、トランプ氏は北朝鮮体制の安全を保証すると表明した。

首脳会談があったセントーサ島には、10数年前に行ったことがある。宿泊したリッツカールトンホテルからタクシーでハーバー・フロント駅に行き切符を買い、ロープウェイで海を渡って、セントーサ島に行った。博物館を見学し、バスに乗ってセントーサ島を一周した。

数年前、スイス在住の人と金正恩委員長について話をした。「子供さんは、金正恩が通っていた学校に行かれていたか」聞くと、「金正恩の学校は、世界の要人の子息しか入学できない。日本人では、K元首相のお子さんが、金正恩と同じ学校に通っていた」と答えられた。金正恩氏は、世界の要人の2世と交友関係を築いているかもしれない。

 

以前、高等検察庁OBとフランス料理を食べながら、日本について雑談をした。高検OBは「終戦時(19458月)は、札幌地検にいた。ソ連が日ソ中立条約を破り、樺太、千島列島から北海道に向かって侵攻してきた。"日本を、仙台を境に2分割し、北をソ連、南をアメリカが占領する"という米ソ会談の内容の文書が送られて来た。札幌地検の職員の中には、荷造りをして、いつでも東京に逃げられるようにしていた者もいた。この日本分割の文書は、札幌地検に厳重に保管されている」と言われた。

私は、日本が南北分断国家にならなくてよかったと思った。それ以降、日本が仙台を境に分割され、北日本民主主義人民共和国と大日本国に分かれていたら、どうなるかと考えながら日本の出来事を見てきた。東日本大震災の時は、国境に近い福島県には原発を作らず、福島第一原発の事故は起こらなかっただろう。岩手県出身の大谷翔平選手や、平昌オリンピックでのカーリング娘(北海道)、羽生結弦選手(宮城県)の活躍もなかったかもしれないと思った。

 

2018422日、Yテレビの「そこまで言って委員会NP」を見ていると、南北分断国家をテーマに議論していた。最初のスライドに、仙台のすぐ南を国境線とする北日本と南日本の分断国家の地図 表示が示された。これまで、日本が南北分断国家になっていたかもしれないという報道を見たことがなかったので、高検OBの言われたことは、本当だったのだと確信した。

番組では、その後、津軽海峡を境界線 表示とする案、釧路と留萌を結ぶ直線を国境線 表示とするソ連スターリン首相の提案などが示された。日本軍の千島列島占守島(しゅむしゅとう)での抵抗でソ連の侵攻が遅れ、米軍の方が先に北海道に進駐し、北日本のソ連軍占領を免れたと放送していた。

戦後73年、日本は朝鮮半島のような分断国家にならず繁栄を享受している。終戦時に南北日本の国境線が、仙台から津軽海峡、釧路と留萌を結ぶ直線、千島列島へと北進したのは、日本にとって幸運だった。日本が南北分断国家になることを阻止した人たちに感謝したい。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
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