ディズニーの戦略と上海高層ビル街

2015年11月 5日

   20151030日、中国上海市浦東にあるグランドハイアット上海で、「南カリフォルニア大学(USC)同窓会」が開催された。

午前945分、ウォルトディズニー社のロバート・アイガー会長兼CEOとウィロウ・ベイ氏による対談 表示があった。ベイ氏は女性ジャーナリストで、NBCテレビやCNNテレビで活躍され、ビル・クリントン大統領・ゴア副大統領・ペプシ社会長など多数の政財界人と対談されている。

 

アイガー氏は「ウォルトディズニー社は、基本的に3つのことに焦点を絞っている。創造力、最新の技術、世界中に新しいマーケットを広げることだ。東京で成功したので、英語圏以外の所にも増やしたい。来年はディズニー上海がオープンする」と話された。

ベイ氏の「ディズニー上海はどんな特徴があるのか?」の問いにアイガー氏は「お城を中心にしている。海賊船のような伝統的なものに、光と音の新しい技術を取り入れたい。中国らしいもの、シュウマイは美味しい(爆笑)。ランチにシュウマイや、ミッキーマウスの形をしたチャーハンなども考えている」と答えられた。

午後0時からのランチで、左隣りはインド北部の人だった。「ディズニー会長は『上海の次は、市場的にはインドがいい』と言っていたが、インドにできるとしたらデリーか?」聞くと、「インドだとムンバイだ。インド人もディズニー好きなので、大勢の人が行くだろう」と答えられた。

 

午後35分からシンポジウム「未来都市のプランニング」があった。USC准教授は「中国では27%の人が都市に住んでいる。北京の人口は1800万人で、今後も増え続ける。職場と住居は近いほどよい。東京ではカプセルホテルに見られるように、1人当たりの居住空間を狭くしている。シンガポールでは地下街を作っている。北京も地下街を作り、1人当たりの居住空間を減らさない街作りをすることを勧める」と話された。

 

午後6時、ホテル南に隣接する上海タワーを一周した。外は暗く、人通りは少ない。上海タワー(写真 表示左)は、らせん状にねじ曲がった龍の形で、632m 128階あり、世界3位の高さとなっている。

ジンマオタワーは421mあり、中国古来の仏塔をイメージした外観だ。宿泊しているグランドハイアット上海は、このビルの5387階にある。

上海ヒルズ(写真 表示中央)は、492m 101階建てで、日本の森ビルが開発・管理している。3つのビルを見上げると、首が痛くなるほど高い。

上海ヒルズの100階にある展望台に昇った。入場料は3600円だが、シニアは2400円だった。100階の床はガラス張りで、下が透けて見える。正面に真紅の東方明珠塔 表示、その手前に白く輝くジンマオタワー、周囲に高層ビルが林立している。

都市は職場と住居が近い方がいい。地下に街を作るか、高層化か。上海は、高層ビルで街を広げていた。日本は高い技術力を持っている。東京も1人当たりの居住空間を減らさない都市づくりをするとよい。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
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