お盆帰省と天地同根・万物一体

2015年8月16日

   201581314日、広島県庄原市へお盆帰省した。

813日、午前1010分自宅を出発。大渋滞で中国縦貫道の宝塚インターに入るまで1時間かかった。どこのSAのレストランも大行列となっている。美作SAのトイレは、2つとも洋式となっていたが、大佐SAのトイレは2つとも和式となっていた。岡山県中央部が、洋式と和式の境なのか。

 

午後320分、庄原に着いた。25℃と、大阪に比べ10℃涼しい。お寺に行き、父と祖父母のお墓 表示の前で、肥松で迎え火 表示を焚いた。最近、親戚の人に「後ろ姿、歩き方が、お父さんにそっくりになった」とよく言われる。胴の長さ、髪の生え方、股関節の形状など、遺伝が関係しているのだろう。

近くにある高校時代のクラスメートの家に行った。「この9月で職を辞め、隠居する」と言う。高校の同級生は、退職者が多くなった。

ショッピングセンター"ジョイフル"に行き、お供えに使うキュウリ・野菜の天ぷら・ブドウなどを買った。

夜、茶室に簡易式ベッドを入れ、横になった。この部屋で、祖母はお弟子さんに、お茶や"敦盛さん"など三味線を教えていた。敦盛さんは、庄原に残る平家ゆかりの民謡だ。部屋の額を観ると、「明鏡止水 表示」と書いてある。虚心・無心であれという荘子の言葉だ。66年間、額を見てきたはずなのに、意識していないと、見えていても気付かないものだ。

 

814日、午前825分、「食彩館ゆめさくら」の"朝どり市"に、お花を買いに行った。トウモロコシを8つ、漬物を20袋買った。庄原のトウモロコシは甘くて美味しい。

家に帰り、お供え 表示の準備をした。膳の一番手前に箸、左手前にご飯、右手前に味噌汁、中央に煮豆等、左前方に天ぷら等、右前方に酢の物を置く。

午前1030分、高校時代のクラスメートが家に来た。「6月の株主総会で監査役を辞め、田舎暮らしをする。三味線を習い、敦盛さんを練習している」と言う。

午前1130分、お寺さんが来られ、1時間ばかり話をした。「現代社会は、早く早くと急がされ、自分を見つめる時間を失っている。1日中、スマホを離せず、ラインなどではすぐに返事を返さないと、いじめの対象になったりする。人と直接会って話し、共感することが少なくなっている」という。

電車の中で、昔のサラリーマンは日経新聞を読んでいたが、今はスマホを見ている。電車でスマホを見ている3人に2人はゲームをしている。パソコンやスマホで、視力が落ちている人が増えている。文明は便利なものを生み出すが、マイナス面も多い。

送り火を焚き、中国縦貫道は吉川から17kmの渋滞で、5時間かけて伊丹に着いた。

 

お盆は、亡き人を供養する。父母・祖父母がいなければ、今の私は存在しない。お釈迦様は「天地同根、万物一体」を説いておられる。一切万物は移り変わり生じては滅し、滅しては生ずる流転を繰り返している。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
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