夏の鈴虫寺とJR京都駅ビル

2015年7月13日

   2015712日、孫を連れて京都市西京区にある鈴虫寺に行った。

午前9時自宅を出発、中国道・名神高速を通り、大山崎インターから鈴虫寺 表示に行った。暑い中、石段の下まで長蛇の列になっていた。1030分から、4000匹の鈴虫の鳴き声を聞きながら、講話を聴いた。書院の中はクーラーが効いて涼しい。若いカップル、若い女性連れ、23才の小さな子供も多い。

お坊さんは「仏教の根本は、苦しみを集めずに生きることだ。今日は3つの漢字を覚えて下さい。

1番目は"素"で、何も飾らないこと。ありのままに生きる。憂い、悲しい、腹が立つことを受け入れると、ずっと楽になる。病気になった時、精神が受け入れずにいると苦しくなる。体が悪くなっても、心で一旦病気を受け入れると、精神的に安定し治りも早い。

2番目は"磨"で、自分を磨く。腕を磨き、心の内側を磨く。

3番目は"歩"で、幸せは歩いて来ない。だから歩いて行く。自分から進んで歩く。人と比べると、自分はダメだと苦しむ。幸せそうな友達と比べることをしない。素と磨と歩で"スマホ"と覚えておくとよい」とユーモアたっぷりに話された。

 

午後015分、京都が世界に誇る巨大建造物"JR京都駅ビル 表示"を観に行った。35℃と今年一番の、うだるような暑さの中、欧米人や中国人団体客の姿が目立つ。京都駅ビルは谷をイメージした建物で、グランヴィアホテル京都は東山、三越伊勢丹は西山を表す。上部は回廊でつなげ、3次元的な街になっている。

朝のテレビ番組"報道2001"と"サンデーモーニング"のトップ項目は、東京オリンピック会場の"新国立競技場"だった。「建設費用が1300億円から、2520億円と2倍になった。北京の430億円、ロンドンの645億円、リオデジャネイロの480億円に比べ桁違いに高い。前回の責任者は佐藤栄作だったが、今回は責任者がいない。ザハ・ハディド氏を強く推した審査委員長のA氏は、有識者会議を欠席した」と伝えていた。

京都駅ビルの設計審査の中心にいたN氏が、17年前「京都駅ビルのコンペに、A氏など7人が応募してきた。世界で最初の立体都市・梅田スカイビルを設計した原広司を選んだ。佐藤栄作の長男・佐藤龍太郎が責任者で、1500億円かかった」と言われた言葉を思い出す。

設計会社社長の友人は、「A氏は世界的な権威で、中小規模の建築物の設計には才能があるが、巨大な建造物の設計は得意ではない」と言う。原広司の設計した梅田スカイビルは、今や"世界を代表する20の建造物"になっている。N氏には先見の明があり、N氏のような人が新国立競技場の選考委員になっていたらと思う。

肥満が専門の私に、消化器の論文の査読(審査)依頼が来たら困るように、責任を押し付けられているA氏も、迷惑なことだろう。責任者を決めず、審査委員長を選んだ時点から、ボタンのかけ違いがあったのかもしれない。

京都には神社・仏閣・JR京都駅ビルなど、子や孫の世代に負担をかけない建造物が多い。素・磨・歩。世界の観光都市ランキングで、2年連続1位に選ばれている京都は、行くと何かが得られる不思議な街だ。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
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