横井庄一ゆかりの島・グアム島の食と肥満

2014年8月 9日

   2014825日、16ヶ月の孫を連れて、グアム島に行った。

82日午前105分関空発DL294便16C席で、グアム島に向かった。機内はグループやカップルは少なく、大部分は子供連れの2世代、3世代家族だった。アウトリガーホテル1024号室に宿泊した。目の前にタモン湾のビーチが広がる。ロビーでは、小錦の体型をした高度肥満者が歩いていた。

午後630分、ハイエットリージェンシーホテルに歩いて行き、ホテル内の「ラ・ミレンダ」で、シーフードバイキングを食べた。食べ放題の蟹と、海老料理が美味しい。石の上に海老・ムール貝などのせた珍しい料理もあった。

 

83日、ハガニア地区にあるスペイン広場に行った。聖母マリア大聖堂の前で、ココナッツジュースを飲んだ後、白いココナッツの実 表示に醤油をかけて食べた。イカのような食感だが、食べた後渋みが残る。1944年から28年間、ジャングルの川沿いで生活した横井庄一さんは、水がない乾季にはココナッツの水を飲んで生き延びていたという。

午後6時、パシフィックベイホテル内にある「シュラスコ・ブラジリアンBBQ&サラダバー」で、ブラジル料理を食べた。黒い服を着た店員が、牛・豚・鶏・パイナップルの串焼きを持って次から次へとやってきて、皿の上に肉を切り落としていく。

 

84日、フィリピン海に面したアサン地区にある「太平洋戦争国立歴史公園」に行った。ここに米軍が上陸し、日本兵17500人、米兵7500人、チャモロ人1000人が亡くなっている。グアム176000人のうち、チャモロ人は48%と多い。

タロフォフォ地区にある「横井ケーブ 表示」に行った。駐車場からロープウェイで下ると、タロフォフォの滝 が見えてきた。吊り橋 表示を渡って、さらに川沿いの坂道を300m歩くと、横井洞穴があった。ギラギラ輝く太陽のもと、汗が吹き出る。横井さんはカエル・ネズミ・カタツムリ・木の実を食べ、1972年に救出された時はガリガリに痩せていたという。

ジーゴ地区にある「平和慰霊記念公園」に行った。合掌した形の白いモニュメントがある。資料館には錆びついた遺品や、修学旅行生の戦没者への寄せ書きがあった。

午後6時、ホテルに隣接した「シーグリル」でシーフードとステーキ料理を食べた。トロピカルカクテルが、赤黄緑と色彩豊かで飲みやすい。

 

85日昼、近くのハンバーガーショップでハンバーガーを食べた。日本のハンバーグに比べ3倍は厚い。コンビニで売っている一番小さなコーヒーでも209kcalと、日本の2倍のカロリーがある。スーパーの肉や飲み物も、日本の何倍も量があった。

 

グアムでは、太った男性は"ハンサム"、太った女性は"かわいい"とされている。グアムの人は、ハンバーガーなど肉中心の高脂肪・高カロリー食品、甘い炭酸飲料の過剰摂取で高度肥満者が多くなっていた。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
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