肥満指数と米英ロ中日の動向

2013年9月18日

    2013912日午後6時、大阪市北区で「風をよむ会」があり13名が出席した。今回のテーマは「米・英・ロ・中・日の動向」だった。

TPPはアメリカとの交渉にだけ目が向いているが、イギリスも深く関与している。TPPはもともとイギリス連邦が始めたもので、TPP加盟国には英連邦のオーストラリア・ニュージーランド・カナダ・シンガポール・マレーシアなどがある。

今月、日英交流400周年で、徳川家康の肖像が描かれた記念金貨が発行された。英国は日本と仲良くしようとしている。日本がバルチック艦隊に勝利したのは、英国から詳細な情報があったからだ。英国はロシアにも接近している。地球の温暖化で北極海航路ができ、ロシアが砕氷船で協力すれば、中東のスエズ運河を通らなくてもアジアに行くことができる」という。

写真 表示は、イギリスのロンドンに行った時のものだ。米国とのTPP交渉では、400年の交流がある英国に協力してもらい、英連邦と連携するとよいだろう。

 

「戦後、マッカーサーは、①公用語を英語にすること、②通貨をドルにすること、③神道を禁止すること、の3つを要求してきたが、日本の外務省は3つとも断固断った。最近、日本も変わってきた。英語を社内の公用語にする企業も出てきている」という。私が「日本の歴史・文化を残すためにも、日本語は守らなくてはならない」と発言すると、全員賛同された。

 

アマゾンがワシントンポストを買収したことが話題になった。「日本もA新聞やY新聞が買収される時代が来るかもしれない。危機感を持ったY新聞は、98日午前430分までに2020東京オリンピック開催の16ページにわたる号外を800万部刷って、賭けに出た。東京に決まらなかったら、号外は没になるところだった」という。Y新聞とは、委員会や異業種の会で、この3年で3人の論説委員と知り合った。

Y新聞やA 新聞は全国で販売されていて、発行部数も多く影響力は大きい。1992818日のY新聞に、「肥満指数」「より的確なBMI判定法」「22が標準体重」の三段見出しで記事 表示が載った時は、庄原格致高校のクラスメートから"記事の切り抜き"が送られてきたことがある。

 

最近の若者は新聞をとらず、スマホやインターネットなど電子媒体からニュースを得ているという。短文だけだと、長文の読解力や書く力が落ちるのではないだろうか。電子媒体は紙媒体と異なり、簡単に消去される可能性もある。

BMI30以上を肥満としているが、アジア人には当てはまらず、日本は25以上を肥満としている。肥満基準も、言語も国により異なる。日本は公用語の日本語教育にも力を入れ、日本の歴史・文化を大切にしたいものだ。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
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