京都伏見十石舟の旅とものづくり日本

2011年11月 9日

    2011116日、高槻市富田にある「あじとみ食堂」仲間7人で、京都伏見十石舟の旅に行った。

午前930分、JR摂津富田駅に集合。JR山崎駅からバスで京阪淀駅へ、京阪電車に乗り換え中書島駅に行った。

 

電器メーカーOBお勧めの「月の蔵人(くらびと)」で、140食限定「蔵人御膳」を食べた。本格手造りざる豆腐、汲み上げ湯葉刺身、八寸(柚子豆腐など11種類)、鶏の治部煮、天ぷら、栗ご飯、味噌汁、香の物にデザート、コーヒーまでついて1600円は安い。

 

午後1時、十石舟"秀吉"が宇治川派流を進み始めると、心地よい風が吹いて来た。豊臣秀吉が、伏見から京都市内への水路を切り開いている。左手に坂本龍馬とお龍の銅像が見えてきた。ここから2人は、日本で最初の新婚旅行に出かけている。右手に寺田屋が見えてきた。近くに土佐藩・薩摩藩・長州藩屋敷がある。

伏見港の最盛期には1年間2万隻の船が大阪から来たという。伏見みなと広場で十石舟から降りて資料館を見学し、土手から宇治川を眺めていると小雨が降り始めた。復路の十石舟の名前は"千姫"だった。伏見で生まれた千姫(徳川秀忠と江の娘)は、豊臣秀頼の正室となっている。

 

伏見の酒造街を歩いた。米を蒸した匂いがする。ウイスキー会社OBは「伏見の近くには広大な明治天皇陵があり、開発できないので良質な地下水が守られている。玉乃光純米大吟醸雄町が旨い」と言う。日本酒は味噌、醤油とともに日本のものづくりの象徴だ。

 

パナソニック(ナショナル)に協力し、歩数計を創ったことがある。ベルトの幅より細い、薄くて軽いスマートな歩数計ができた。199010月神戸で開催された第6回国際肥満学会ではパナソニックの好意により、歩数計を参加者(外国人600人、日本人500人)に配布することができた。

シチズンに協力し、体重計を創ったことがある。それまで発売されていた体重計の半分以下の薄さの、シンプルでスマートな体重計ができた。中国東北部の瀋陽に宿泊した時、ホテルの部屋にシチズンの体重計が置かれていた。異国の地に、自分が関わった商品があり感激した。

 

アップルの創業者でiPodiPhoneiPadを創ったスティーブ・ジョブズの「より薄く、より軽く、よりシンプルに」というコンセプトは、パナソニックやシチズンのコンセプトに似ていると感じた。

 

日本の技術者の中にも、ジョブズになれる創造力を持った天才が存在するはずだ。現在の日本では、研究だけに没頭することが難しくなっている。お金のことなど考えず、好きな研究に没頭できる環境を整えてあげれば、日本版ジョブズが現われるのではないだろうか。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
目でみる臨床栄養学 UPDATE
メタボリックシンドローム

著作権について