環境問題の過去・未来と香港街歩き

2011年10月21日

    1015日午後、USC同窓会香港でシンポジウム「環境問題の過去と未来」があった。

最も注目を浴びていたのはナノテクノロジーを使った商品だった。ナノテクノロジーを使った商品の中には、アスベストと同じくらいの大きさで、形態もアスベストに似たものがあるという。日本ではあまり報道されていないが、これから問題になるのだろう。

香港のスモッグは年々ひどくなり、視界が8km以下しかない日が、この40年間で3日から40日に増加している。工場・発電所や自動車からの排気ガスが原因とみられている。

 

午後4時45分、タクシーでコンラッドホテルを出発し、国際金融中心ビルのすぐ北側にあるセントラル・スターフェリー乗り場に行った。

自動販売機の前で手間取っていたら、中年男性がトークン(プラスチックの円盤状の切符)の買い方を親切に教えてくれた。3H$(31円)と安い。日本人はおらず、乗船客の8割方は半袖で、ダークスーツ姿は私だけだ。西陽が眩しいが、そよ風が心地よい。

 

九龍(クーロン)のハーバー街はダンヒル、カルティエなどブランド物が多いが、香港島に比べて若者が多く混雑していた。九龍から見る対岸の香港島には415.8mの国際金融中心がそびえ立ち、その左にコンラッドホテル、JWマリオットホテル、サムスン、ヒュンダイ、日立、東芝、パナソニック、シャープのネオンが見える。

以前、お茶を飲んだペニンシュラホテル、宿泊したシェラトンホテル近くを散策した。再び、スターフェリーに乗り、今度は香港島のワンチャイに行った。ワンチャイ・スターフェリー乗り場は日立のネオンの所にあった。

 

午後610分、あたりはうす暗くなったが、コンラッドホテルまで歩いて行くことにした。途中3カ所歩道橋があった。2階建てバスが多いためか、日本の歩道橋に比べ陸橋の高さが高い。高層ビルは近くにあるように見えても遠かった。香港コンベンションセンター、香港芸術中心の前を通り、50分かかってホテルにたどり着いた時には、上半身汗びっしょりになっていた。

 

午後8時からJWマリオットホテルでガラ・ディナー(晩餐会)があり、400名が集まった。左隣りは台北のホテル業の人で、「台北に来られたら、私のホテルに泊まって下さい」と言われた。

右隣りはスリランカの宝石商の人で、「スリランカの大統領の演説のお陰で、日本が早く独立することができました」とお礼を言うと、「スリランカの大統領は、日本がコロンボ港を整備してくれたことに感謝して、東南アジア諸国に働きかけました。スリランカの内戦はおわったので、安心してスリランカに観光に来て下さい」と言われた。

午後10時、充実したUSC同窓会の幕は閉じた。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
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