5がん検診受診率とアメリカ西部荒野の旅

2011年10月 2日

    2011101日、新大阪ワシントンホテルプラザで「第33回関西総合健診医学懇話会」が開催された。

一般演題で、みどり健康管理センターの堺義子らによる「対策型5がん検診への取り組み」があった。大阪府の5がん検診受診率は、平成22年度国民生活基礎調査によると、胃がん・肺がんが47都道府県中47位、大腸がんが46位、乳がん・子宮がんが44位と低迷している。

 

午後6時30分から懇親会があった。「インターネットで調べ物をしていたら、先生のブログが出てきました。学生の頃、世界一周されたんですね」と言われ、旅行の話がはずんだ。米国肥満研究留学中、家族4人で9日間の車の旅に出たことがある。

 

198443日午前828分、鍋・米・食料を愛車"白いカマロ"に積みロサンゼルスを出発、宿も決めず東へと向かう。アリゾナ州キングマンのベストウエスタンに宿泊した。米国のモーテルは、炊事場があり料理ができる。炊飯器でご飯を焚き、缶詰めを食べた。

44日、グランドキャニオンに行った。赤茶けた地層が重なる大峡谷に立ちつくした。高地にあり風が吹いて寒い。ロッジに宿泊した。 徳永勝人モニュメントバレー.jpg

45日、ユタ州にあるモニュメントバレーに行った(写真)。砂漠の中に、垂直にそそり立つ記念碑のような岩に圧倒される。雄大な光景に引き込まれ、砂漠の中に入ると車が走りにくくなった。人と車は全く見えず、道路に出るまでハラハラした。

46日、4つの州が交わったフォーコーナーから、コロラド州に入った。コロラド州のトイレの便器は高い位置にある。ほとんどが背の高いアングロサクソンの人達だった。

47日、ニューメキシコ州からアリゾナ州へ入り、ピマインディアンの村で砂絵を買った。48日、巨大な隕石が衝突した直径1.5km深さ170mのメテオクレーターを見学、緑の山が見えるセドナに宿泊した。

49日、フェニックスの街を散策、モーテルでカレーライスを作って食べた。410日、スコッツデールの街に行った。411日、国道10号線でロサンゼルスの自宅に帰った。9日間で3380km走行、ガソリン代・宿泊代全て込みで1374ドルだった。

 

大阪人は、将来のことはあまり心配せず「癌になったら、その時はその時だ」的な気質がある。アメリカ西部荒野の旅は大阪人風の行き当たりばったりの旅になったが、5癌検診は早期発見・早期治療のため受診した方がよいだろう。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
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