群馬人気質と第31回日本肥満学会

2010年9月14日

    2010913日、「第31回日本肥満学会プロムラム・抄録集」が送られてきた。群馬県前橋テルサで1012日に開催される。

 

学会の直前に送られてくるプログラム・抄録集が多い中、18日も前に届けることができたのは、会長の森昌朋群馬大学教授をはじめ、岡田秀一先生ら事務局の方々の熱意によるものか。できるだけ早く発行するという参加者に対する思いやりは、義理人情に厚く、客人をもてなす国定忠治以来の上州人気質にあるのかもしれない。

 

群馬大学には24年前の夏休み、前橋で2日間お世話になった。

1986727日の日曜日、家族4人で信州方面へ8日間の夏休み旅行に出かけた。最初の日だけ宿を予約し、それから後は気分次第で行く先を決めていた。午前825分伊丹の自宅を出発、名神・中央道を通り、八ヶ岳高原ホテルに宿泊した。728日は軽井沢を見学、群馬県伊香保温泉の轟ホテルに宿泊した。

 

729日、群馬大学内分泌内科の小林功先生の部屋を訪ねた。突然の訪問にもかかわらず、南カリフォルニア大学(USC)へ留学されていた大島喜八先生に、内分泌生理研究室や、RI室、動物舎を案内してもらった。昼は、同じブレイ門下の下村洋之助先生らと蕎麦を食べた。

午後はUSC留学中に子供達がなついていた高橋正樹先生に、榛名山などを案内してもらった。日本人同士協力して行かないと暮らしていけない異国の地では、留学生の間に熱い絆が生まれる。

 

730日、富岡サファリーパークに行き、昼は水沢うどんを食べ、高崎白衣観音を見学した。夜は、群馬大学の肥満研究グループ10人の先生方に、私達親子4人、坂東やなで鮎料理をご馳走になった。川床で鮎塩焼き4匹、鮎フライ2匹など食べ、前橋マーキュリーホテルに宿泊した。

731日、華厳の滝や日光を見学、鬼怒川温泉ホテルに宿泊。81日、那須高原でマス釣りをし、東京に宿泊。82日、大涌谷を見学、箱根湯本の見晴荘に宿泊し、83日、芦ノ湖から箱根スカイライン、東名・名神を通り、午後8時伊丹へ帰宅した。

 

19911013日から6日間、米国ルイジアナ州立大学で視床下部(VMHPVN)破壊肥満ラットの動物実験をした。その時も、留学されていた群馬大学の小内亨夫妻、岡田秀一夫妻にお世話になり、ヨーク教授の自宅や小内先生の自宅でパーティを開いてもらった。

 

2010年現在、USCの留学生は中国や韓国の人、理工系はインドの人が多く、日本人留学生は激減しているという。留学は、単に学ぶだけでなく、海外はもちろん、国内に人脈をつくる上でも意義が大きい。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
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