USC同窓会台北と肥満・たばこ

2009年11月 2日

    2009102931日の3日間、グランドハイアット台北で南カリフォルニア大学(USC)同窓会が開催された。

 

1029日午前115分、キャセイ航空CX565便で台北に向かった。乗客のほとんどが中国人で、35A席の周囲に日本人はいない。機内食のカートが来て客室乗務員が何か聞いている。「オレンジジュース、オレンジジュース、・」と何回か繰り返していたら「パスタ?ライス?」と聞かれライスにした。英語も苦手なのに、中国語はさっぱりわからない。

 

台北は31℃と暑く、街行く人の7割は半袖を着ていた。グランドハイアット台北1642号室に宿泊した。窓の真正面に世界第2位の高さの台北101がそびえ立っていた。ホテルは全館禁煙で「館内で喫煙すると3万円の罰金」と書いてあった。

 

午後630分、ホテル3階グランドボールルームに560人のトローヤンファミリーが集まった。49台の丸いテーブルあり、1テーブル12人で、私は7番テーブルだった。サーチライトが光る中、舞台中央にカンフウの姿をした上半身裸の男性が背を向けて立ち、後方のドアからインデアンの装束をした人達が入って来るというド派手な演出でウェルカム・ディナーが始まった。

 

右隣りはUSCの疫学の教授で、女性の癌、特に乳がんの研究をされていた。日本へは56年前に高山で行われた小さなミーティングに行ったことがあるという。

USC医学部は疫学が売りで、全米ナンバー1だ。日本で肥満・糖尿病が増加していると話すと「日本では肥満をあまり見かけなかった。どうして糖尿病が多いのですか」と聞かれた。「日本人は太ってもBMIはそれほど増加せず、お腹に脂肪が貯まり糖尿病になる」と説明すると納得された。

米国で肥満が増加している原因と対策を聞くと「ファーストフードの量が多いことと、ペットボトルのカロリーの多い飲料をたくさん飲むことが大きな要因だ。ファーストフード1個当たりの分量を減らし、飲み物も砂糖を使わない低カロリーの飲料にすればいい」と答えられた。

 

その隣の夫妻もUSCの疫学の教授で、呼吸器、特にたばこと肺癌を専門にされていた。肥満とたばこ対策について聞くと「ニューヨークのレストランのメニューは、値段といっしょにカロリーが書いてある。肥満対策は教育が最も重要だ。

たばこの値段を上げると吸う人が減少する。たばこ1箱はイギリス12ドル、米国7ドルで、台湾は安い。たばこ対策は、価格を上げるのが最も効果がある」と答えられた。

フルコースのディナーの後、5つの大太鼓によるショーがあり、午後10USC同窓会台北のオープニング・ナイトは幕を閉じた。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
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