沖縄卒業旅行とメタボリックシンドローム

2009年8月 3日

    200981日、大阪市北区ホテルグランヴィア大阪で、第5回高尿酸血症・メタボリックシンドロームリサーチフォーラムが開催された。

 

特別講演は琉球大学第2内科島袋充生講師の「心血管代謝リスクの評価と対策:沖縄での取り組み」で、座長は兵庫医大糖尿病科浜口朋也講師がされた。「沖縄では欧米型のライフスタイルとなり、摂取エネルギー中の脂肪が30%と、全国平均の25%に比べ多い。肥満は男女とも全国1位となり、中高年男性の心筋梗塞が増えている」と話された。

 

197434日から45日で沖縄へ卒業旅行った。沖縄は1972515日、日本に返還されたばかりだったので、まだ行ったことがなかった。北海道、九州、信州などへは同級生と行ったが、医師国家試験の前だったので、同級生を誘わず一人旅をした。

34日午後3JAL913便で大阪空港を出発した。機内は新婚旅行専用機のようだった。眼下に川西、宝塚、兵庫医大が見えた。午後630分、宿泊先の国際プラザホテルに着いた。泊り客は新婚さんばかりだった。8階から見下ろす国際大通りは車が行きかっており、街に出て山形屋、三越、オリオン通り、平和通りを見た。

35日、930分から5時まで、琉球バスで"沖縄中北部観光"をした。観光バスもカップルが多かった。コザはアメリカ映画に出てくる西部の街のようだった。

 

36日、9時から6時まで観光バスで、"辺戸岬観光"に行った。午後75分から940分まで、市民会館で行われていた九州共大主催のダンスパーティーに行った。コーラ付きで200円は安い。

200名で男女ほぼ同数だった。ほとんどがキリ短などの女子大生で、春休みで帰省している学生もいた。一曲一曲パートナーを変えて踊っていた。55より100100のマッチングの方が、よりよいパートナーと巡り合う確率が高くなる。

"ハイサイおじさん"などの曲がかかると4人で腕を組み、円形になってぐるぐるまわり、汗びっしょりとなった。踊り方がエネルギッシュで、スポーツのようだ。みんな踊りをエンジョイしている。南国に来た感じがして、まさに地上の楽園だと思った。

 

37日、1030分から330分まで"戦跡と玉泉洞観光"をした。午後630分から945分まで、沖縄女子短大主催のダンパに行った。220名で、ワルツ、ジルバ、ブルース、クイックステップの4つが交互にかかる。男も女も情熱的で、踊りがうまい。今夜で沖縄ともお別れだと思うと、淋しさで胸がつまりそうだった。

38日、首里と琉球大学を見て那覇空港から大阪へ帰った。

 

沖縄の出生率は20051.71(全国平均1.25)とダントツに高い。当時の沖縄の夜を再現できれば、男女出会いの場も増えて少子化対策にもなり、メタボリックシンドローム対策にもなると思った。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
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メタボリックシンドローム

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