バンコクの食文化とメタボリックシンドローム

2009年1月 5日

    200911日、バンコクのインペリアル・クイーンズ・パークホテル2558号室に宿泊した。

ホテルは正月をタイですごす半袖姿の日本人老夫婦客で一杯だった。バンコクは人口600万人のタイの首都で、日本人が4万人いる。

 

ホテルの近くにあるデパートに昼食を食べに行った。バンコクは日本食ブームで、レストラン街は午後3時なのに「ごはん処大戸屋」は44席が満席になっていた。客にも店員にも日本人はいない。「炭火焼ハンバーグ淡路島産オニオン・・定食」と「陸奥湾産ホタテ・・定食」を注文し、久しぶりに日本の米を食べた。

 

ホテルの近くの日本書店に行った。バンコクでは水野敬也(けいや)の「夢をかなえるゾウ」、東野圭吾の「容疑者Xの献身」「流星の絆」「さまよう刃(やいば)」などがよく売れている。メタボリックシンドローム関連の本を探したが、糖尿病や高脂血症・高血圧の本はなく、鈴木その子の「幸せをよぶダイエット(1996年)」だけが置いてあった。

 

ファミリーマートで買ったバンコク週報に、肥満の記事が載っていた。37歳の女性が脂肪の吸引手術で、1224万円の訴訟を起こしている。肥満で受診した女性に病院医師が手術を勧め脂肪吸引術をおこなったが、皮下脂肪が化膿・壊死し体重は減少しなかったという。体重減少のための肥満症治療なら、脂肪吸引術ではなく胃縮小術か胃バイパス術になる。

 

12日、シーロム通りまで行き、地図を見ながら宮廷料理の店「タンジン」に行った。タンジンは王室関係者の邸宅を改築したものだった。

宮廷料理は古くから王宮で食べられてきたもので、長い間レシピは門外不出とされてきたが、最近、宮廷料理人達によって知られるようになった。前菜は海老のすり身フライ、トウモロコシの天ぷらなど5品あり、次に大きな海老が入っているトムヤンクンが出た。

メインディシュにはグリーンカレー、白身魚揚げのチリソースかけがあったが、海老のガーリック炒めとアスパラカスとシイタケの中国風煮込みが美味しかった。デザートのスイートコーン入りココナツアイスはシャキシャキ感があって絶品だった。2600円は安い。

 

レストランから歩いてモノレールのスラサック駅に行き、サイロム駅で乗り換え、チットロム駅に行った。伊勢丹など2つのデパートと500の店舗があるタイ最大のショッピングセンター「セントラル・ワールド」を見学した。シャブシャブの具と寿司が回る「シャブシャブと寿司」の店は繁盛し、午後4時なのに30人の行列ができていた。

バンコクではヘルシーな日本食が大ブームとなっていた。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
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