チェジュ島の食・世界遺産とメタボリックシンドローム

2008年9月 9日

   200895930分発KE734便で5度目の訪韓をし、済州(チェジュ)KALホテル1120号室に宿泊した。

 

KALホテルを経営している大韓航空の社長は南カリフォルニア大学を卒業され、200710月のヒルトン東京であったUSC同窓会に来られていた。ホテルから歩いて三姓穴、民族自然史博物館を見学し、街の食堂で午後4時から早めの夕食をした。

 

参鶏湯(サムゲタン)とチヂミを食べた。参鶏湯は若鶏の内臓を取り出し、そこに高麗人参、もち米、にんにくなどを入れて煮込んだスープ料理だ。チヂミは韓国風お好み焼きで丸い形をしており、ピザのように中央を通る直線で8等分にされていた。

前菜として人参と大根の水キムチ、白菜キムチなど5品出た。チヂミを残していたら、持ち帰るかと言ってアルミホイールに包んでくれた。日本ではピザ屋さんもお好み焼き屋さんも「お持ち帰りされますか」とは言ってくれない。韓国のおばさんは親切だ。

 

ホテルに帰ると玄関の上に7本の国旗がなびいていた。真ん中に少し高く韓国の国旗があり、向かって左隣から順に米国、中国、オーストラリアの国旗が揚がっている。向かって右には日本、ドイツ、ブラジルの順に国旗が掲げられている。国旗を見ると、その国が日本をどう思っているかよくわかることがある。

 

96日、ユネスコ世界遺産の城山日出崎に行った。城山日出崎は島の東端にあり、海に突き出した噴火口としては世界最大のものだ。近くに港があり、岸壁の下の海は透明で海底にある石ころまで見えた。アワビ、ウニ、なまこが採れ日本に輸出されるという。

城山日出崎にある食堂で、海鮮鍋を食べた。アワビが2個、海老、カニ、ウニまで入っていて1200円は安い。前菜にカニキムチ、ワカメ、コンブの茎など6品あり、前菜のお代わりが何度でもできた。「日本も前菜をただにすればいいのに」と妻は言う。

 

世界遺産の萬丈窟、漢拏山(ハルラサン)を巡り、済州市に戻った。夕食は新済州でアワビ料理を食べた。鮑の刺身、鮑バター焼き、鮑しゃぶしゃぶも食べたが、鮑肝入り粥、鮑肝入り釜飯が旨かった。

 

9月7日の日曜日、海沿いのショッピングセンターで昼食をとった。750円の海鮮どんぶりには大きなアワビが6片あり、大根キムチなど3品前菜があった。350円のジャンジャンメン麺にも3品前菜がついていた。

本売り場では、大勢の小学生が「ドラえもん」など少年、少女漫画を読んでいた。男児、女児とも肥満が多い。韓国の小児肥満は日本より深刻かもしれない。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
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