ボルネオの熱い夏と肥満・糖尿病

2008年3月13日
 2008年3月7日、マレーシア航空051便42K席でボルネオ島に向かった。

コタキナバル空港の外は、乾季なのに土砂降りの雨だった。サウナに入った時のように蒸し暑い。異常気象だという。郊外にあるシャングリラ・タンジュンアル・リゾートホテル9238号室に3泊した。

 室内に鳥の声が聞こえてくる。ホテルの渡り廊下で妻が「絶え間なく鳥の囀りが聞こえる。録音した鳴き声を放送しているのではないか」と言う。鳴き声の方に行くと、黒い小さな鳥が天井にいくつも巣を作っており、数えると42羽の小鳥がいた。

 3月8日、ジャングル・リバークルーズに行った。ボルネオはイギリス領だったため、左側通行で交差点はロータリーとなっている所が多い。雨の中を車で2時間走ると、数日前からの豪雨で途中から道が泥色の濁流となっていた。アブラヤシ栽培農家の人の舟に乗り、乗船場まで行った。

 観光客はいないのかと聞くと、土曜日なのに私達が今週初めての客で、ジャングル・ウォーキングツアーに行く人の方が多いと言う。「何でこんな所に来たのよ」と妻は不安がったが、幸い雨が止んだ。

 リバークルーズは乗客2人だけで、涼しい風を受け快適だった。舟が出るとすぐにカニクイザルが10匹木の上にいた。鼻の長い天狗猿は、木を揺さぶりながら木から木へ移って行く。ベッカムヘアの猿もいる。

 ジャングルの中にUSJ大阪にあるような、錆びたトタン板の家があった。電気はなく魚を捕って暮らしているという。木の枝に1メートルはあるトカゲがいた。川にはワニもいるが、大きいものは住人が食べるので小さいワニしかいないという。トカゲの肉も食べるそうだ。ジャングルでは人間が一番こわい動物かもしれない。

 3月9日、人口38万人のコタキナバル市街に出かけた。DVDショップでは中国・韓国のスターのDVDはあったが、日本人スターのものは桜桃小丸子と金田一少年だけだった。

 本屋を3軒廻った。日本の本はchibimarukoだけだ。肥満や糖尿病の本は英語で、著者はイギリス人だった。高血圧や脂質異常症の本は置いてない。血圧を測定したり、採血をしたりすることは少ないのかもしれない。

 外国からの観光客には肥満がいるが、現地の人に肥満は少ない。地元のガイドさんは「ボルネオの60%を占めるジャングルは保護地区となっており、マレー半島に比べ開発が遅れている。太っている人が少ないのは、肉体労働者が多いためだ」と話した。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
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