南カリフォルニア大学病院と肥満2型糖尿病

2008年3月 3日
 2008年2月29日、兵庫県西宮市ノボテル甲子園ホテルで第9回阪神インスリン抵抗性研究会が開催された。

 特別講演は京都市立病院の吉田俊秀糖尿病・代謝内科部長の「インスリン抵抗性肥満2型糖尿病は5%減量で出来れば改善し、15%減量できれば正常化する可能性がある」だった。

 吉田先生は米国ロサンゼルスの南カリフォルニア大学(USC)に、1983年3月まで留学されていた。1983年5月、私は吉田先生が住んでおられた部屋に引っ越しをした。

 「肥満外来1500人診療しており、その内80%が女性だ」と吉田先生は言われる。日本の肥満は男性が圧倒的に多い。私の肥満外来は1257人中、男性597人、女性660人とほぼ同数だった。私の場合は紹介患者がほとんどだったが、吉田先生の場合は口コミで女性患者が集まったのかもしれない。

 2008年2月23日、ロサンゼルスタイムズに三浦和義元社長逮捕のニュースが載った。2年間の留学中、ロサンゼルスタイムズの記事の中で日本人の顔写真を見たのは中曽根康弘首相、瀬古利彦選手、三浦和義元社長の3人だけだった。

 三浦和義・一美夫妻が1981年救急車で運び込まれたのが、私が留学していた南カリフォルニア大学病院(ロサンゼルス郡病院)だった。南カリフォルニア大学(USC)には日本各地からの留学生がおり、大阪大学からは第1外科教授をされていた川島康成(やすなる)国立循環器病センター名誉総長がおられる。

 USC病院の廊下で、米国女優マリリン・モンローの解剖をされたトーマス野口先生と何度かすれ違ったが、いつも一人でうつむいて歩いておられ、話す機会がなかった。

 1984年1月26日号から7週連続で週間文春に「疑惑の銃弾」の連載記事が載った。1984年3月3日、ロスのダウンタウンにある銃撃現場に行った。パームツリーのある小さな駐車場に、報道陣が15人来ていた。ロスにいる留学生は危険な場所だと知っているので足を踏み入れない。

 吉田先生は「初診20分、再診5~7分で診察している。3カ月後に体重が5%以上減少する率は70%だ」と言われた。私の場合は3ヶ月後に5%以上減量する率は男性48%、女性43%だった。

 2008年4月からの特定保健指導で、吉田先生のように指導すれば3人に2人は減量に成功しそうだ。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
目でみる臨床栄養学 UPDATE
メタボリックシンドローム

著作権について