米国とメタボリックシンドローム

2007年10月11日
 2007年10月20日、第28回日本肥満学会の教育講演11「肥満症、メタボリックシンドロームの食事療法」を行うことになった。

 座長は京都市立病院の吉田俊秀内科部長がされる。吉田先生は1983年3月まで南カリフォルニア大学のブレイ教授の所に留学され、吉田先生が住んでおられたアパートの部屋に私達4人家族は引き続き住んだ。吉田先生は仕事一筋の先生で、留学中は少ない給料の中から貯金をされ、帰国される時にはラットの脳固定装置など仕事道具一式を買われた。日本でも肥満患者さんの診療一筋に生活されている。

 吉田先生が使われていたテレビで、MTVのごきげんなサウンドを1日中聴いていた。ロサンゼルスには世界中からロック歌手が集まった。ハリウッドパークで行われた10万人のロックコンサートは、イギリスからポリスとトンプソンツインズ、ドイツからベルリンを迎え、午後3時から11時までつづき圧巻だった。

 競馬場の馬が走るレーンの内側にステージがあり、両脇には大きなスピーカーが積み重ねてあった。一緒に行った筑波大学の徳山薫平先生、カトリーヌ、キャサリン、ピーターがグランドと観客席を隔てている網の柵をよじ登ってグランドに下り、舞台の前まで突進した。私もまだ若かった。柵を乗り越え、演奏しているトンプソンツインズの数メートル前まで駆け寄って、目の前で演奏を見ることができ感動した。

 シンディローパーのコンサートは髪をオレンジ色に染めた若い女性が、キッスのコンサートは黒の皮ジャンやミニスカートの若者が、カルチャークラブのコンサートはボーイジョージのように着飾った女性が多く、コンサートは観客を見るだけでも楽しかった。

 アメリカに住んで感じたことは、日本と米国で報道に差のあることだ。日本のテレビや新聞を見ると、ロックなどの音楽や映画のアンテナは正確で、米国で評判の歌手や映画やミュージカルは驚くほどの速さで伝わっている。

 しかし、政治・経済に関する日本の報道は遅い。日本人は日本の報道だけで国際情勢を判断していると、大変危険だと思う。1例をあげると、私がロサンゼルスにいた1984年末は、1ドル250円でドルが高すぎ、商社や銀行の駐在員は1ドル100円計算で給料をもらっていた。

 1985年4月帰国時、半年以内に1ドル150円から180円に下がると駐在員仲間で話をしていた。日本に帰国すると、日本の新聞には一切ドルが安くなるという報道はなかった。しかし、数ヶ月で一気に150円の円高になった。公にすると影響が大きいので隠していたのだろうか。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
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メタボリックシンドローム

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